承認欲求を責めちゃダメー!

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最近ネットでもよく言われている
「この人承認欲求高ーい」というお話し。

自分もそう思うことが多々ある。

「こいつ、いい歳こいてかまってっちゃんかよっ!」

ってね。

特にひどい人はひどい。

「オレがー、アタシがぁ」って前に出てでしゃばってばかり。

人の話なんか聞いちゃいないんだから始末に負えない。

こういう人たちはきっと幼いころから家族に愛されてなかったり、認められてなかったりで、

そういったコンプレックスの裏返しなんだなって思うと少し我慢ができる。

考えてみれば

医者・パイロット・電車の運転手

っていう職業は、「仕事が成功するのが当たり前」の職業だから大変だよなぁ。

仕事完ぺきにこなしたって誰も褒めてくれないんだもの。

むしろそれが当たり前だと思われている。

承認欲求をぐっとこらえないとやってられないよな。

じゃあ承認欲求ってなんだろ??

ちょっと真面目に調べてみた。

人間の基本的欲求について、心理学者のアブラハム・マズローは

①生理的欲求

②安全欲求

③所属・愛の欲求

④承認欲求

⑤自己実現欲求

の5段階に分けた。

段階的欲求のため、①をクリアしないと②は発生しないという段階理論だ。

①生理的欲求はいわゆる「食欲・睡眠欲・性欲」の3大欲求である。

②安全の欲求は「自分が安全である状態を望む」欲求。

雨風がしのげる家、生活のために仕事を探す、なとがあてはまる。

②が満たされるて自分の帰る場所安定してくると、次は何かのグループに属したいという

所属・愛の欲求が出てくる。会社・サークル・家族などがそれにあたる。

③自分に仲間ができれば、次は仲間から評価されたいと望む承認欲求が出てくる。

そして承認欲求が満たされれば、自信がつき、それが自己実現欲求になっていく。

その中で④の承認欲求には、さらに

① 他人からの称賛

② ②自分自身の満足

の2つの段階があり、自分に自信がない人ほど他人への称賛を求めたがる。

他人称賛を求めているうちはいつまでたっても④のまま堂々巡りし、⑤の自己実現の段階へ進むことができないようである。

という少々眠くなるような真面目な記事を書いたが、何が言いたいかというと、

冒頭の「この人承認欲求高ーい」というお話しに戻ると、

これは実は④の中で「他人称賛をクリアした人」が「していない人」を責めているにすぎないということだ。

なぜかって?

最近特に思うのが、承認欲求は生理的欲求のようなもので、どんな人でも必ず持っている欲求なんだって知ったから。

恋愛だって相手に好きになってほしいという承認欲求だし、プロ野球だって格闘技だってサッカーだって、

誰からも見られない、誰にも話せないとしたらあなたそれでもやりますか???って話。

40代の会社員が突然趣味にはまるのも、会社でほめてくれる人がいなくなってしまったために承認欲求を満たすためだし、

その世代が不倫に走ったりするのも実は誰かに愛されたいという承認欲求の表れ。

だから、「この人承認欲求高ーい」なんて馬鹿にしたりしていると、実は自分も同類だったりするから気を付けなければいけない

…と自分にも言い聞かせるようにしている。

ねえねえこの記事ほめてよーーーー!

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