仕事アピールで自己表現をする部下と、自分の目で部下を見ない上司







仕事アピールで自己表現をする部下と自分の目で部下を見ない上司  

【お仕事自慢コンテスト】

僕の会社では年に1度「お仕事自慢コンテスト」(仮称)があります。
自分が1年間頑張ってきた仕事を言語化し、皆に発表するという内容です。
チームの予選を会議室でやって、勝ち抜いた人が部予選へ進み、本選へ進み、最終的には大きな会場で10人くらいで内容を競う、というのが大まかな流れ。

今までは営業たちだけでやってきたコンテストでしたが、今年からは営業アシスタントや経理なども含め「全員参加」になったんです。

もちろん最初は皆文句ブーブーでしたよ。
だって別に何かプラスで報酬がもらえるわけでもないのに「余計な仕事」が増えてしまうんですから。

発表のための資料をエクセルやパワーポイントで作成しなくてはいけないし、そもそも人に発表できるようないい仕事をしている人って少ないと思うんです。
それを全員参加にしてしまうなんて…という空気でした。






【いざ始まってみると…】

ところがその大会がスタートして見ると、みんな気づいていないだけで結構いい仕事してるんですよ。
身近なところの予選を見るだけでいい仕事が出るわ出るわ(笑)
みんな何気にすごく頑張っていたんだねー。


僕のチームでもいい内容がたくさんありました。
ただ僕は大勢の前にでて発表するのが苦手なので、「資料はしっかり、プレゼンはゆるめに」という感じで無事(?)予選は通過せずに終了しました。

僕の同僚もそんな感じで割とゆる〜いプレゼンだったのですが、なんとその同僚は予選通過です!
内容がものすごくよかったんですね!本人は僕と同じく人前に立つのが苦手なのでゆるくやったつもりだったのでしょう。
また、同じチーム内にとってもやる気のある人がいたので、出来レースはしてないですが、なんとなくその人が予選通過するんだろうな…的な流れにはなってたんです。

だから意外な予選通過劇!本人も「いや〜〜〜」って感じでした。
でも通過したからには資料をさらに磨きこみ、プレゼンの練習をしていかざるを得ません。

そんなこんなを繰り返しているうちに、今まで仕事にはそれほど情熱を注がなかったその人が、みるみる頑張りだしたんです。
その同僚は、会社の中でも目立たない、どちらかといえば地味な存在でした。
でも予選を通過し、さらに2次予選までも通過して本選に向けて頑張っています。
今まで自己表現が苦手だったはずなのに、とてもいいプレゼン資料を作っています。

僕は思いました。
「どんなに目立ちたくないと言っている人でも、褒められたり認められるってやっぱり嬉しいもんなんだな」って。


【今回の出来事を見て考えさせられた2つの事】

1:どんなに地味な人でも必ず何か人の役に立つことをしている、ということ。
2:その仕事を自分で表現することによって自己アピール力をつけることができる、というのは非常にいい事だと思いますが、その反面こうも思ってしまいました。
「今まで上司たちはいったい何を見ていたんですか?」と。

今回の件に関しては、新しい発見がたくさんあったので一旦よしとしておきましょう。
でもこれをきっかけに、上司たちは「自分たちの目で次世代の優秀な才能を見出すことができなかった」事を大いに反省し
ぜひ次回は「発表させて気づく」だけではなく「いつもみんなをちゃんと見ている」上司になってもらいたいなと強く思ったのでありました。



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