会社に行っているのは「誉められたいから?
会社に行っているのは「誉められたいから?」
自分の居場所を見つけるために必死になっている人が多くなっています。SNSでいいね!がもらえないと不安になっちゃうんです。
会社は自分の存在を誰かに分かってもらうために行くものなんでしょうか?
ちょっと懐かしいですが、mixiの足跡機能というのがあります。
誰かのページを閲覧した際、誰が訪問したのかが一目でわかる機能です。
これは便利な機能である反面、うっとうしい面も持っていて、ただその人の記事を見たいだけなのに足跡が残ってしまい、「見に来たんならコメント残してよ」と言われ、mixiってなんてめんどくさいんだと思ったことがあります。
最近ではそれがfacebookの「いいね」にとって代わり、いいねがいくつ集まるかが投稿のモチベーションにつながっているんです。
facebookでは自然と会社の上司・同僚とつながるケースも多いため、結局その中で会社のコミュニティが形成され、仕事とプライベートを分けたい人は絶対に会社の人とつながらないといいます。
しかし、会社の人に見つかって友達申請され、仕方なく繋がったら芋づる式に会社の輪に引きずり込まれてしまった人も少なくないでしょうね。
そこで発生するのが「政治的いいね」です。
上司が得意げにあげたパンケーキ写真の投稿に対して、嫌われたくないがゆえにいいね!をせざるを得ないシーンが増えているはず。
日清のカップヌードルのCMに「リア獣との戦い」というシリーズがあります。
他の人にとってはどうでもいい投稿を上げまくる人、それに対してついついいいねをしてしまう人…。
そんな様子をパロディにしたCMなんですが、そうは言っても自分があげた投稿に対していいねが欲しいというのは人間の本能かもしれないですね。
いわゆる「承認欲求」です。
承認欲求は人間だれしも持っている感情で、それのアピールが強い人と弱い人がいます。
。
自分をアピールし続けないと、自分の存在意義に疑問を感じて怖くなってしまうんです。
いわゆる「かまってちゃん」や「メンヘラ」が」これにあたりますが、本当にひどい人は会社でも自分が目立つためにスタンドプレーをし、SNSで自分のリア充ぶりをアピールし、意味もないLINEのメッセを友人に送り続けているんです。
人によって差はあると思うが、幼いころから親から受けた愛情の大きさによって承認欲求の度合いも変わるものと考える。
または受けた愛情をちゃんと受け止めていられたかによって変わってくるようですね。
そして人によっては自分の殻に閉じこもり、SNS嫌いになる人も出てきます。
最近の会社では目立った人ほど有利で、ほめられやすく、出世しやすく、給料も上がりやすいという社会になりました。
かつてのアメリカ社会の風潮がだいぶ浸透してきたようです。
日本人の美徳とされてきたおとなしい人・奥ゆかしい人が損をするという、何とも時代というのは残酷なものですね。
とはいえ、自己表現というのは大事なことで、昔ほど人の気持ち・顔色を察知できる人間が少なくなってきたことも手伝って、「仕事は目で盗め」ではなく「私の功績を見て!」の世の中になっています。
その部分を厳密にいうと時代が変わったのではなく、コミュニケーションがより密になっただけの話で、夫婦間でも「言わなきゃ伝わらないじゃない」というケースが多くなって、昔のように「めし」「ふろ」「ねる」だけで夫婦間の会話が成り立った昭和の常識はもう通用しないんです。
(この話が本当かどうかは分からないですが)
黙っていても感謝の気持ちは伝わるだろうというのはもはや過ちの域に達しているようです。
承認欲求がとっても強い人、会社に必ずいるはずです。
あなたもすぐに顔が浮かんだことでしょう。
あの人たちのようになれとはいわないし、ごねたもん勝ちの世の中を肯定する気もないです。
ただ
「自分から仕事自慢なんてできない」とか
「私は引っ込み思案だから」
と思っている人、その奥ゆかしさはいつまでも大切にしてほしいのはやまやまなんですが、アピールする「部分」も時には必要であることをわかっておくとこの先楽に生きられると思いますよ。