失業保険とは何か?雇用保険との違いは?





失業保険とは何か?雇用保険との違いは?  




失業保険とは何か?雇用保険との違いは?

失業保険はよく「雇用保険」を混同されます。
簡単に言うと「働きたい人に所得を補填する」ものが失業保険で、雇用保険の一部であると考えましょう。
働いている人は、給料から原則0.5%雇用保険料を天引きされています。雇用保険料を給料から支払えば、失業時だけではなく、定年退職後に給料が下がったても退職せずに済むための援助金になります。
、 ただ、失業保険を受給するためには条件があり、
1本人に就職する意思・能力があること。
2求職活動を行なっていること。
3離職日前の2年間で雇用保険を支払っていた期間が1年以上あること。
この3点を満たしていないと失業保険を受給することはできないのです。
 

1は、これから自営を始めようとしていたり、家業を継ぐ予定の人であったり、能力の部分でいうと妊娠・出産や病気・ケガ・介護、勉強のための退職は失業とはみなされす、給付対象外となります。
2は、例えば内定が決まっていて、出社酸が先で収入がないからという理由は対象外です。
3は、就業時、雇用保険を支払っていた(通常は給与天引き)期間が1年以上ないと失業保険の給付対象にはならないのです。
 

失業保険をもらうのはいくつかの手続きが必要になります。
①ハローワークに登録する
ハローワークで失業保険を貰うためには、まずは最寄りのハローワークで手続きを行う必要があります。全国のハローワークは土日祝日を除く、8時30分から17時15分まで開いています。
ハローワークでの手続きは失業保険の受給申請ではなく「求職の申込み」です。求職申込書に就職先の希望条件や経験した仕事を記入して、辞めた会社から貰った離職票と一緒に窓口に提出します。
窓口で離職理由などの質問を受けたのち、問題がなければ書類が受理されれば、失業保険の受給資格はクリアです。このあと「雇用保険受給資格者のしおり」が渡されたら、初日は終了。
初日の手続きから1~3週間後に「雇用保険受給説明会」が行われるため、必ず出席します。受給説明会では失業保険の仕組みが2時間で説明されます。
そのときに「求職活動計画書」が交付されますので、これからはこの計画書に沿った求職活動をしていきます。さらに失業保険の認定を受けるために必要な「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」も配られます。
この雇用保険受給説明会の1~3週間後にようやく第1回目の失業認定日となります。失業保険は一括で貰えるわけではありません。
4週間に1度は「就職活動をしているのに失業中である」ことをチェックするための書類申請と面談が行われます。ここで失業中と認定されれば、約4~7日後に指定した口座に失業保険が振り込まれます。
第2回、第3回、第4回と4週間に1度の失業認定日にハローワークに行き、失業認定を受ける手続きを繰り返していきます。
なかなか手間がかかりますよね。
でも再就職の意思がない人に失業保険は払わないという前提があるので、この手間は仕方のない手順です。
失業保険の給付期間は退職理由で変動します。自己都合が理由の人は「一般受給資格者」と呼ばれます。
一般受給資格者は失業が想定でき、再就職の準備に時間的余裕があります。そのため、失業保険を受けられる期間は雇用保険に加入していた期間が10年未満で90日、10年以上20年未満で120日、20年以上で150日間となっています。
ここを読んでいる人はほぼ「90日」に当てはまるかと思います。
給付を受けながら次の職を探すのは3か月ということですね。




一方、倒産や解雇によって強制的に退職させられた会社都合が理由の人は「特定受給資格者」と呼ばれます。
こちらも勤続年数や年齢によって変わってくるのですが、皆さんのケースですとほぼ90日と思っておけばよいでしょう。

失業保険の給付額は退職前6カ月間の賃金から算出します。
賃金には残業代・役職手当・税金などを含め、ボーナスを除いた金額になります。
まずはこの退職前の6カ月間の賃金の総額を180日で割って、1日の賃金である「賃金日額」を算出します。例えば、6カ月間の賃金が合計で144万円でしたら、賃金日額は「1,440,000÷180=8,000円」となります。
この賃金日額に一定の給付率をかけると失業保険の日額手当が出ますが、一定の給付率は年齢と賃金日額で16通りに分類されていて、正確に計算するには少々手間がかかります。
2015年8月時点では、例えば「賃金が144万円、年齢が32歳、勤続年数が8年」のケースですと「((-3×8,000×8,000)+(70,280×8,000))÷70,600」という計算式から「5,244円」が導き出されます。
この計算式にある70,280や70,600という数値は、前年度の日本人の平均収入が関連していて、毎年8月頃に変動します。
そのため、失業保険の給付額を計算では「賃金、年齢、勤続年数」を入力すると、自動的に失業保険の給付額が計算できるようにしました。これで複雑な計算をしなくても、失業保険の給付額が簡単にわかります。


では、実際に転職活動を進めるには









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